複数飼育について
チャイニーズは同じケージに複数頭飼うことができ、そのように飼っていらっしゃる方もいます。しかし安易に実行してほしくないので、やや辛めの立場で考察します。
実際に私が複数飼育の子たちを観察した経験からいうと、群れ的行動はほとんど見られませんでした。ばらばらに行動し、自分以外の個体のことは通常はあまり気にならないという感じです。なので群れでないとさびしいということはないようです。おやつなどをめぐってはこぜりあいになることもあり、なかなか微妙なバランスの元になりたっていると思いました。
よって単独飼育が基本だが、条件が合えば複数飼育でもうまくいくと私は考えています。
もしやるとしたら
複数飼育が成功するケースとしては、- 兄弟・姉妹で生後まもなくからずっと一緒に飼育するケース
- 母子(メス)で子供が生まれてから同居を続けるケース
縄張り意識がすでにできている大人同士を会わせると危険です。
頭数に見合った広さのケージが必要で、狭いところに何匹もだとストレスになり、けんかになることがあります。あとは個々の性格や相性によってだめな場合もあるでしょう。
ずっとうまくいっていても、ある日突然大げんかをして一緒に暮らせなくなる場合もあるかと思います。
複数飼育を実行される方は、そういう場合を念頭においていつでも分けられる準備をしていてください。
メリットとデメリット
複数飼育のメリットとしては、
- ケージの数が少なくてすむ(ただしそれなりの大きさが必要)
- 群れているさまを見て楽しむ
デメリットとしては、
- 人間に馴れにくいかも
- 一匹一匹に合わせてえさを用意することができず、食餌のバランスが取りにくい(強い子がおいしいえさを独占してしまうかも)
- 病気が発見しにくい。伝染性の病気の場合、一匹が病気だと他にもうつる可能性が高い
- いじめが発生する場合がある
思いつくことを述べましたが、実行する際はぜひ慎重に考えてからにしてください。