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ねずみ飼いによるFinePix F11レビュー

以前書いたように新しいカメラFinepix F11を買いました。ちなみにこれまで使っていたのも同じ富士フィルムのF700で、別にメーカーにこだわったわけじゃないけど、昔から高感度にはこだわって選んでたのでこうなったんですよ。
カメラのレビューはいくらでもころがってますが、ここではねずみ撮りに特化した視点で感想を述べたいと思います。そんなにカメラに詳しいわけでもないし、かなり個人的好みも入るので、割り引いて読んでね。
ちゃんとしたレビューはこことかを読んだほうがよいです(ちょっと褒めすぎな感じ)。

今回超長文ですので興味ない人は見ないほうがいいかもです。
以下の文章で旧機=F700(富士フィルム)、新機=F11(富士フィルム)です。(リンク先はスペック表)
F11はF10の後継機で、マイナーチェンジモデルです。
ねずみ撮り時には基本的にフラッシュを使いません。

高感度がねずみ撮りによい理由

わかっている人は読み飛ばしてください。

ねずみ撮りは撮影シチュエーションとしては難しい部類に入ります。
まず室内であること。屋外撮影に比べて明るさがまったく足りません。そして一般的にデジカメは明るさが足りない所での撮影が苦手です。
被写体が小さく、よく動くこと。AF(オートフォーカス)のスピードとシャッタースピードが求められます。AFが合いにくい毛色もあります(AFはコントラストが少ないものが苦手)。ある程度大きく撮りたい場合マクロ撮影になるので、最短撮影距離も重要。最短撮影距離より近づくとピンボケになります。

デジカメ(主にコンパクト)がガンガン高画素化する過程で、逆におろそかにされてしまったのが感度です(高画素=売れる、に対し目立った訴求力がないかららしい)。感度が落ちるとどうなるかというと、光量が少ないとシャッタースピードが遅くなる→ブレ写真増産となり、室内で撮るねずみ写真にとっては致命傷とも言えます。
屋外で晴れた日にしか撮らないという人なら別ですが、デジカメを最新機種に買い換えたのにヘタな写真が増えた…なんてこともありえない話ではないのです(進歩した機能もあるから全体的にはOKかもしれませんが)。
この対策として注目され出したのが手ぶれ補正ですが、これでは被写体ぶれは防げません。感度を上げてシャッタースピードを速くすることで、手ぶれと被写体ぶれにある程度対応できます。
そこで高感度によるブレ対策をセールスポイントにしたF10が発売され、注目されました。

F10で高感度が見直されたせいか、他のメーカーでも高感度を売りにしたカメラがいくつか出てきているようですが、F10/F11は感度を上げたときのノイズが少ない、という点で頭1つ抜けている(という評判)。(注:感度を上げるとザラザラした荒れた絵になったり、一部に違う色が出たりします。こういうのがノイズの多い写真と言われます)
これが私がF11を選択した理由です。(なぜF10は買わなかったかというと、いろいろあるけど、一番大きいのはタイミングを逃した、かな)

現時点でねずみ撮りに最適なのはと言われたらデジタル一眼レフなのは間違いないですが、大きさとか値段とかレンズ代とか、もろもろ考えると私はまだ買えないな〜という気持ちです。
買える人には一眼レフを大推奨いたします。1台で何でもすませたいという人にもおすすめです。

カメラ買い替えの場合、前のカメラで使用のメディアにこだわらなくていいと思います。
画素数が増える場合、以前のメディアでは容量に不足が出てくるし、数年でメディアも大幅に進歩(容量は増え値段は安くなる)するので、メディアを流用するために選択肢を狭めるのはソン。
メディア自体の転送速度とか値段帯とかにこだわるのはまた別の話。

First Impression

その1. AF、速かったり遅かったり
F10ではマクロ撮影時のAF合わせに時間がかかると言われていて、F11では改善されたはずなんだけど、遅く感じる時がある。
プラケ内のチャイハムズを撮るときは天井灯にプラスしてデスクライト(蛍光灯)をライティングに使っているが、この時はAFが合うのに体感で1秒ちょっとくらい。そんなに悪くない。
ところが天井灯だけで撮ろうとすると(ラット撮りとか)、とたんにAFが遅くなってしまう。
体感で3、4秒くらいかかってる気がする。その間にとっとと動いてしまいますよ、相手は。
さらにロックしておいてシャッターボタンを押してからシャッターが切れるまでにも数秒かかる気が。ねずみなら容易にフレームアウトする時間です。
旧機ではAF時間に差が感じられたことがなかったので、ちょっと戸惑う。
しかし一般的なレビューでは、マクロ時のAFが速くなったと書いているので、暗いところではAFが合いにくいということでしょう。しかたないかも。

ちなみに、りおたんはデスクライトで照らされるのが嫌いみたいで、すぐに隅っこに行こうとする。えぴなはあまり気にしないみたいなんだけど。

その2. 連写枚数が少ない
動物はすぐ動くので、数うちゃ当たる精神で私は連写機能を多用します。何枚か連写すればそのうち1枚くらいはピタッと止まって見えるのが撮れることが多いので。
これが旧機では最短約0.2秒間隔で最大5コマ、新機では最短約0.45秒間隔で最大3コマ。大差ないと思いきや、わずかな違いが大きな差に感じる。やっぱり5コマは欲しい。
そのほかも細かい点でスペックダウンしている部分がある。位置付けが違うからしょうがないといえばしょうがないんだけど…。わかってて買ったんだけど…。

その3. 操作感にストレスなし
ボタン操作はどうしても旧機で慣れているので違和感がありますが、電源ONにした時の立ち上がりの早さとか、プレビューの送り速度とかは、まったくストレスを感じないです。
ちなみにMac OSXでは、ソフトも何もインストールしなくてもiPhotoで写真の読み込みができます。動画は自動で読み込めないので手動でコピーになりますが。

あ、もちろん画像はきれいです。ピントがぴしっと合ってパキっとしたのが撮れると気持ちイイ!

個人的には不満だが

このへんは好みが強くでるので、気にならない人は気にならないでしょう。

その1. コネクタのふた(?)がちゃちい
カメラにケーブルを差し込む口があり、やわらかいプラスチックのふたがついているのだが、今にも取れるか破れるかしそう。
旧機はふたなんてなかったのに、むき出しではだめなのかな。
扱いづらいし、乱暴にすると取れそうだし、いらいらする。
マルチコネクタボックスについてはあちこちで不評のようで。でも私は思ったより嫌じゃなかった。ふたの方が嫌。

その2. 液晶が…
でかすぎ。粗い。
でも今は液晶が大きいのが売りになってきてるみたいだからしょうがないのかも。
私はカメラの液晶で鑑賞したりしないから、小さめでも画素が細かくてなめらかなほうが好き。この点では旧機の液晶は小さいけどきれい。

数日使ってたら大きさにも慣れてきました。

その3. ボタン操作
旧機では専用ボタンで操作できたものが省かれたため、操作手順が多くなるものがある。
よく使う機能だと、これがいらいらする。新旧とも同じメーカーでほとんど直感で操作できるため、わずかな違いがよけいに気になる。
また意図せず背面のボタンを押してしまうことがよくある。指の置き場がない。
コンパクトにするため配置に無理があるのだろうと思いますが。
まあ、この辺はそのうち慣れるかな〜。

(私はそこまでコンパクトにはこだわらないのだけど、世間的にはコンパクトでないと売れないのだろう。でもあまり小さいとホールドしにくくて手ブレになりやすいのに。)

その4. 広角が…
焦点距離が35mm換算で36mmと旧機よりわずかだが長くなっている。そのせいかどうかわからないが、今までと同じ距離感覚で撮ると切れ写真が多い。
コンパクト機に要求するのは厳しいかもしれないけど、もうちょっと広角寄りであって欲しい。

つまり?

ネガティブな印象が多いですが、旧機が値段帯で言ってもF11より上位クラスの位置付けでスペックもそれなりによく、それになじんでいる私の要求が高いのかなとも思われます。今までと同程度の部分は気にならないけど、不満点にはすぐに気がつくというのもある。
全体的にはかなりいいのではないかという印象。少なくともスナップ写真は場所を選ばずそこそこ撮れるはず。
F700と比べてしまうと機能に見劣りする点もありますが、F11はオートで何も考えなくて撮っても失敗写真が少ないのではないかなと思います。ねずみがきれいに撮れるならスナップ写真もちょろい。
肝心の対ブレ効果や画質はパソコンに落としてみないとはっきりしないので、次回に。

役に立つかも知れないリンク

デジカメの基本
デジカメの撮り方(Antare's digicame room)
分量が多くて読むのが大変ですが、素人でもわかりやすくまとめられていると思う。一通り読めばスペック表もわかるようになる(かも)

ペット撮影術(といっても普通は犬猫を想定しているので当てはまらないところもある)
今日から始めるデジカメ撮影術
第22回はためになります。
デジタルカメラ実践講座(FinePix.com)
目新しいことは書いてないが、ハム写真が載ってたから。
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