チャイニーズハムスターの飼育容器に求められるものとは

ハムスターの飼育容器としては大きく分けて金網ケージと水槽型ケース(ガラス水槽、プラケース、衣装ケースなど)があります。 どちらを選択するかは飼い主さんの都合・好みになりますが、うちではチャイニーズをケージで飼ったことがないのでここでは水槽型ケース(以下プラケと呼ぶ)について考えます。
基本的にはドワーフハムスターと変わりませんが、びびりですばしっこくて上下運動が得意なチャイハムということを考慮しています。あくまでも経験則ですが参考になれば幸いです。

広さはどれくらい必要か

自分が扱える範囲で広めのものがいいかなと思います。
広ければ広いほどいいんでしょうが、そうすると容器全体が大きく重くなって掃除が大変になり、掃除が嫌になり、不潔になり…というのはいきすぎですか。でも世話があまりに負担になるのもペットとしてはいかがなものかと思うので。
広すぎて殺風景なのもハムとしては落ち着かないようですが、最低でもゴールデン用ケージの床面積くらいはあってほしいところです。

現実的にはオーダーや完全自作でない限り市販のプラケはそれほど種類がありません。魚用ガラス水槽はもう少し大きさのバリエーションがありますが、水を入れることが前提で丈夫にできている分重いので、あまり大きいものは向きません。
爬虫類用の水槽は魚用水槽より軽いと聞いたことがあるので、予算に余裕のある場合は検討してみたらどうでしょう。小動物用のガラス水槽もあります。

市販のプラケ以外では、衣装ケースが安価でサイズもいろいろあり、軽いため大きいサイズでも扱いやすいです。
壁に穴を開けるなど、加工が比較的容易である点も有利です。ハムサイトさんでカスタマイズの例など紹介されているので、参考にしてみてはどうでしょうか。大きく加工しなければハムがいなくなっても本来の用途に使えるますね。
飼育用プラケに比べると底のプラスチックが薄くて、回し車などの備品の安定が悪い場合があるかもしれません。物によりさまざまなので、選ぶときに注意してみてください。

床面積を稼ぐために中2階を設置する方法があります。
ジャンガリアンを飼っていたときに中2階付きケージを使っていたことがあり、登るのはいいけど降りるときは転げ落ちるようだったのですぐ中2階ははずしました。
このようにジャンガリアンにはやめた方がいい中2階ですが(他の種類は飼ったことがないのでわかりません)、チャイニーズは登りも降りるのも器用にこなすので悪くないかなと思います。落ちても危なくないくらいの高さにしておくのが無難ですが。
ただし脱走のリスクが上がるのでご注意を。

深さはどれくらい必要か

私の経験的にはプラケなら25cm〜30cmというところです。
チャイニーズハムスターは(ボトルの形、取り付け位置にもよりますが)ボトルに登ることができるので、そこから体を伸ばしてもプラケのふちに届かないくらいが望ましいです。
ボトルの上より高いところに登れそうな場合、そこを基準にしてください。届きそうなときは必ず網蓋を用意してください(届かなくても簡単な網蓋は必ずしてください)。
オスの方が体が大きいので、うちの場合深さ30cmでもボトルから背伸びすると上まで届いてしまいました。オスはふたは必須です。
30cm以上深くなるとこれまた容器が大きくなるし湿気もこもりやすくなるので、30cmぐらいの深さがあれば十分でしょう。

必要な備品は

トイレはなくてもいいですが、巣箱または身を隠せる場所が必要です。小動物は身を隠せないとストレスがかかります。
チャイニーズはどこでもちっこなので、木製巣箱だと不衛生かもしれません。洗えるものか底のない巣箱がいいでしょう。あるいは紙箱なら汚れたら取り替えられます。
巣箱を入れない場合は、床材・巣材を多めに入れておけば、勝手に巣のようなものを作ると思います。
後は回し車を。チャイニーズは体長が長いので、大きめのものを用意しましょう。

参考リンク

我が家で使用しているプラケース(チャイレポ+)
どデカ!鈴木 プラケース 特大ケース クリアー鈴木 プラケース 特大ケース
ちょっと高さが低めだが、プラケースで底面積がそこそこあるのがよい。小柄な♀に。
ケースバイケース60Mケースバイケース60M
でかい!お高い!でも前側が開いたり、側面をメッシュにできたり、機能性は文句無し。体力のある飼い主さんに。

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